ああ、四谷怪談 [鑑賞]
先日は姉と渋谷のシアターコクーンにて、コクーン歌舞伎「四谷怪談」を楽しんできました。
不思議な「四谷怪談」でした。
劇場に入っていくと、舞台に立っていたのは仁王像。アコーディオンや管楽器が奏でる音が下座音楽の代わりで、舞台の始まりは江戸と現代がごちゃまぜの世界でした。
芝居の随所に現代の世界が入り込み、日本の悲しきサラリーマンが、時には黒子の役割をしながら舞台を通り抜けていきます。
「四谷怪談」と言えば、その名が示すとおり怪談で、お岩さんの顔面が崩れ、幽霊となり、その幽霊により伊右衛門が壊れていく様が、それはもう恐ろしいのですが、今回の舞台では、ああ四谷怪談は「仮名手本忠臣蔵」のサイドストーリーとして描かれていたんだったよなと、ふと思い出しました。
「きゃあ~」という怖さはじぇんじぇんなかったかな?
#ということで、これからご覧になる方は、四谷怪談の人間関係を予習または復習しておいた方が理解が深まると思うわ!!
仮名手本忠臣蔵は、最後は討ち入りをきめて「めでたしめでたし」だけど、討ち入りという美談の影には苦しい生活があった。
「主君の無念を晴らす!!」と理想に燃えていた人たちばかりではなかっただろうし。
○○のために、そう呪文のように唱えながらも、「理想」という文字では片づけられない想いを背負いながら生きてるんだよな。
日本のサラリーマンもきっとね。
てか、やっぱりお岩さんは若くてきれいな役者さんがいいよ~。その方が、お岩さん幽霊の凄味が増すってもんでね。
七之助ちゃんの出番も少なかったし、個人的には物足りなかったわ (;_;)
でも、それもこれも勘九郎ちゃんの美しいお尻で相殺!! ってことで(^^) 。
そうなんだョね。忠臣蔵。で、そっか、かつての北番とも また違うのね。ちょっと楽しみ♪ いや、岩のキャスティングに関しては中村屋のふたりのが観たかったってのは 正直あるけどネ(^◇^;) ところで、江戸の怪談って、現代人の感覚とはちょっと違うっていうか、怖さの感覚も違うのかも知れないけど、乳房榎なんかも 全然怖くないものね。
by mayumi (2016-06-17 07:47)
mayumiさん
北番も南番も全部ひっくるめてって感じなのかな?
江戸の怪談の幽霊は得体が知れているというか、幽霊の恨みがわかるというか、幽霊に感情移入しちゃうから (私の場合だけど)、全然怖くないのかな?って思います。
今回のはね、一応戸板返しはあったけど、あれが映像なの。
だから迫力がなかったんですよね。アナログってすごいなって改めて思った次第です。
楽しんできてくださいね。
by けいまま (2016-06-19 15:20)
七之助さん出番少なかったんですね・・・
私は観にいけないので、ああよかった感
エターナルチカマツ観てからしばらくは七之助さんが頭にこびりついて。
もうすぐシネマ歌舞伎の阿弖流為だ~
by 小梅 (2016-06-22 23:17)
小梅さん
私も七之助さんのあの美しさを見ると、もうドキドキしちゃって。
アテルイ、ご覧になりました?
ますます七之助ちゃんのファンになると思いますよ。
ほんとお美しかった~
by けいまま (2016-06-26 13:26)